第82章 師匠は京清市一の美女

田中未菜はスマホを手に、橘結衣と赤崎柚奈へ画面を突きつけた。

「ねえ、最近の詐欺師って笑えると思わない? 『藤原亮介です』とか言ってんの。アイコン一個で、うちの亮介になりすませるとでも思ってるわけ? 私をバカにしてんの?」

赤崎柚奈が眉をひそめる。

「そいつ、頭悪すぎ。亮介が自分からLIMEで人追加するわけないでしょ」

田中未菜はスマホをしまい、通知を相手にしなかった。

あいつが藤原亮介だっていうなら、彼女は藤原亮介の親父にだってなってやる。

分かれ道で、橘結衣がみんなに手を振る。

「私、校門前のスーパー寄ってくる」

そう言い終えるや否や、橘結衣は別方向へ駆け出し、そのまま学...

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